1982年5月、住友特殊金属に転職したばかりの技術者が、入社からわずか数ヶ月で史上最強の永久磁石を完成させた。佐川眞人。ネオジム・鉄・ホウ素を組み合わせたその磁石は、それまで最強だったサマリウム・コバルト磁石の約2倍の磁力を持っていた。同じ年、太平洋の向こうでは、ゼネラルモーターズの研究者ジョン・クロートが独立に同種の磁石にたどり着いていた。1983年、米ピッツバーグで開かれた学会で、二人は互いの発表を聞いて初めて相手の存在を知り、驚いたという(*1)。ネオジム磁石は、日本とアメリカが同時に発明した技術だった。

それから44年。2024年時点で、中国はネオジム磁石(NdFeB)の分離・精製工程の約91%、焼結永久磁石生産の約94%を占めるとIEAは推計している(*2)。発明した二つの国は、いまこの磁石をほとんど作っていない。

China's Rare-Earth Dominance (2024)

これは産業史の一挿話ではない。Physical AI — ロボットの身体を実世界で動かす経済圏 — の主導権を最終的に決めるのは、どの企業のモデルが賢いかではなく、この磁石のように「縛る資源」を誰が握るかである。以下、その資源が何かの地図を描く。

制約が文明の形を決める

18世紀末のイギリスを作ったのは石炭と蒸気機関だった。20世紀のアメリカを作ったのは石油だった。2010年代のプラットフォーム経済を作ったのはデータだった。技術のアイデアそのものではなく、そのアイデアを実現するために必要な、有限で、偏在し、代替の効かない資源の所在が、最終的にその時代の産業の形を決めてきた。

Physical AIの時代、その資源は少なくとも四つある。地質学的な時間をかけて特定の鉱床に偏在した磁石原料、ロボットの関節を動かすアクチュエーター、人間の身体の動きを記録した実演データ、そしてまだ体系として存在しない安全認証である。

発明と支配が分離した44年

佐川とクロートが磁石を発明した1982年、どちらの国にも「この磁石を将来誰が支配するか」という発想はなかったはずだ。発明は技術の問題であり、支配は別の四十数年間に起きたことだった。中国は2025年4月、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウム関連品目を輸出管理の対象に追加した(*3)。高温磁石に使うジスプロシウムやテルビウムは、ロボットの関節、EVモーター、防衛装備に共通する戦略物資になっている。

X上では「ヒューマノイドの最大の制約はソフトウェアではなく磁石とアクチュエーターだ」という趣旨の投稿が広がっているが、裏付けは取れていない。ただし方向性としては、中国がレアアース分離・精製と焼結永久磁石で圧倒的シェアを持ち、2025年4月に重希土類関連品目を輸出管理対象にしたという事実(*2)(*3)と整合する。

この構図は、佐川とクロートの物語をなぞる。発明した場所と、支配する場所は一致しない。技術は、最初に生まれた場所に留まり続けるとは限らない。

関節がボディの原価の半分を占める

磁石だけがPhysical AIを縛っているわけではない。McKinseyを引用したMarketWatch記事は、アクチュエーターがヒューマノイドのBOM(部品原価)の40〜60%を占めると報じている(*4)。関節ひとつひとつの中に、高いトルク密度、耐久性、静音性、安全ブレーキ、長寿命の減速機が詰め込まれ、その総和がロボット価格の下限を決める。Unitreeの完成品はG1が16,000ドル、H1が90,000ドルとされ、より大型のGD01は約572,000ドル(3.9百万元)からと報じられている(*5)。ロボット本体の価格が下がるかどうかは、関節モジュールの量産化にほぼ全面的に依存している。

Unitree Robot Prices

センサー・計算資源を含めた供給網の全体像は以下の通りである。

領域主要サプライヤー・企業公開価格・数量の目安供給動向・論点確度
3D LiDARHesai, RoboSense, Ouster, Livox/DJI, Luminar, Seyond低価格系は「low-cost」とされるLivox Mid-360等、産業用Ouster OS系は高性能レンジ。具体的な量産ASPは多くが非公開Ousterは2025年に25,000台超を出荷、2025年Q4に8,100台出荷、売上62.2百万ドル。ただし21百万ドルの一時ロイヤルティを含むため単純ASP換算は不可。Hesaiは車載LiDAR市場で高シェアとの報道・業界レポート引用があるprobable
触覚センサーGelSight, Meta由来のDIGIT設計, SynTouch BioTac, XELA Robotics, ContactileDIGITは論文で「inexpensive」「low-cost」と説明。商用高密度触覚センサーの価格は研究・企業向け見積が多く非公開触覚は「デクスタリティ」のボトルネック。カメラ式触覚は低コスト化が進むが、量産ロボット手指に多数搭載するには耐久性・校正・交換コストが残るprobable
アクチュエーター・減速機Harmonic Drive, Nabtesco, maxon, Kollmorgen, Moog, T-Motor, Unitree, Bosch, Schaeffler, Fanuc, NidecMcKinseyを引用したMarketWatch記事は、アクチュエーターがヒューマノイドBOMの40〜60%を占めると報道。Unitree完成品はG1が16,000ドル、H1が90,000ドル、GD01が3.9百万元/約572,000ドルからとの報道高トルク密度、耐久性、静音性、安全ブレーキ、減速機寿命がコストの中心。ロボット本体の価格下落は、関節モジュールの量産化に強く依存probable
エッジ計算NVIDIA Jetson, Qualcomm Robotics RB系, Intel/RealSense, AMD/Xilinx, Axelera AI, HailoJetson Orin Nano Super Developer Kitは249ドル。Jetson AGX Thor Developer Kitは3,499ドル、Jetson T5000量産モジュールは1,000個注文で2,999ドルとの報道低価格開発キットは研究・試作の裾野を拡大。量産機では電力、熱、ソフトウェアSDK、安全認証、輸出規制対応が選定条件confirmed/probable
NdFeB磁石・レアアースChina Rare Earth Group, MP Materials, Lynas, Vulcan Elements, ReElement等IEA推計として中国は2024年にレアアース分離・精製の約91%、焼結永久磁石の約94%を占めるとの記述がある中国は2025年4月にサマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウム関連品目を輸出管理対象に追加。高温磁石に使うDy/Tbはロボット関節・EV・防衛で戦略物資化confirmed/probable

(*6)(*7)(*8)(*9)(*10)(*11)(*4)(*5)(*2)(*3)

エッジ計算だけは例外的に価格が公開されている。Jetson Orin Nano Super Developer Kitは249ドル、Jetson AGX Thor Developer Kitは3,499ドル(*10)(*11)。研究・試作の裾野はここで広がる。しかし量産機になると、電力、熱、SDK、安全認証、輸出規制対応が選定を左右し、価格の透明性は消える。透明なのは参入障壁の低い部分だけであり、実際にロボットを縛っているのは非公開の部分だ、という非対称がここにある。

NVIDIA Jetson Edge-Compute Prices

記録されているのは、動きそのものだ

三つ目の資源は、数字として公開されにくい。ロボットの制御モデルを訓練するには、人間が物を掴み、運び、組み立てる動きの記録――実演データ――が要る。これはインターネット上のテキストや画像のように、既に大量に存在して収集を待っているものではない。実演データは、誰かが実際に身体を動かし、その動きをセンサーで記録するところからしか生まれない。

言い換えれば、この資源の採掘現場は、工場や倉庫にいる具体的な誰かの手である。ある作業員が同じ動作を千回繰り返すとき、その千回は生産量であると同時に、将来のモデルの重みに変換されうる記録でもある(*12)。だが、資源としての性質――有限で、身体からしか生まれず、代替が効かない――は、磁石やアクチュエーターと同型である。磁石は地質学的時間が作り、実演データは人間の労働時間が作る。掘り尽くせば終わるという点では同じである。

まだ存在しない資源――安全認証

四つ目は資源というより、資源の不在である。WSJは、200ポンド近いヒューマノイドの転倒・暴走・停電時リスクを報じ、ISO標準化は2028年ごろになる見込みだと伝えている(*13)。裏を返せば、2026年時点でヒューマノイドの安全性を測る共通のものさしはまだ無い。

自動運転はこの点で一歩先を行く。NHTSAのリコール・事故報告制度が既に機能しているため、失敗が可視化される。

事例内容Physical AIへの含意確度
Cruise歩行者事故・リコール2023年10月、サンフランシスコで人間の車にはねられた歩行者をCruise AVがさらに衝突・引きずった。GM/Cruiseは950台をリコール。NHTSAは歩行者周辺の注意義務に関する調査を開始し、Cruiseは2024年に報告不備で150万ドルの罰金を受けたと報じられた事故後の最小リスク状態、遠隔支援、事故認識、規制当局への情報開示が導入リスクそのものconfirmed
Tesla Autopilot/FSD監視問題2023年12月、Autosteer搭載車2,031,220台のリコール。NHTSAはドライバー関与維持が不十分と判断。2026年7月にはテキサス死亡事故で、運転者側の主張とTesla側説明が対立し、NTSB/NHTSA調査と民事訴訟が報じられた人間監督付きAI制御では「自律」と「運転者責任」の境界が訴訟リスクになるconfirmed/probable
Waymoソフトウェアリコール2024年、2台のWaymo車が同じ牽引中トラックに衝突し、444台規模の自主リコール。2025年には第5世代ADSソフトウェア搭載1,212台のリコールが報じられたエッジケース認識とOTA更新能力が競争力だが、リコール件数は社会受容に直結confirmed/probable
Zoox衝突・リコール2025年、Zooxがe-bike/e-scooter等との衝突後にソフトウェアリコールを行ったとの報道ロボタクシーでは低速・都市部・弱者交通との相互作用が難所probable
Serve Robotics/配送ロボット2025年、ロサンゼルスで配送ロボットとモビリティスクーター利用者の接触をめぐる報道があり、歩道ロボットの安全・アクセシビリティ論争が再燃小型でも公共空間での優先権、障害者アクセス、遠隔運用の透明性が課題probable
ヒューマノイド安全懸念WSJは、200ポンド近いヒューマノイドの転倒・暴走・停電時リスクを報じ、ISO標準化は2028年ごろを見込むとした。重大な人身事故はまだ確認されていないとの整理現時点では「事故実績」より「未成熟な安全規格・保険・認証」が主要リスクprobable

(*14)(*15)(*16)(*17)(*18)(*19)(*20)(*21)(*22)(*13)

この表が示すのは、ヒューマノイド自体の重大事故がまだ少ないという事実そのものよりも、公開データの偏りである。ロボタクシーや配送ロボットは事故が報告制度に乗るが、倉庫や工場のヒューマノイドは労働安全・製品安全・保険の枠組みで扱われ、外部からは見えにくい。重大な公開失敗事例が少ないことと、安全性の懸念が小さいことは同義ではない。認証の体系がまだ存在しないという事実そのものが、いまこの産業を縛っている。中国のレアアース輸出管理やエッジAIチップ輸出規制で部品が代替されれば、認証済み設計の再検証が必要になり、この不在の資源は突然、可視化された制約に変わる。

資本はどこへ向かっているか

四つの資源に対して、資本はどう動いているか。無料で確認できる公開情報だけでは、Physical AI/ロボティクス投資の厳密な四半期別総額を再現することは難しい。WSJはMind Roboticsの記事で、2026年最初の2カ月だけでPhysical AIへのグローバル投資が26.7十億ドルに達し、前年総額33.5十億ドルを倍増しうるペースと報じた。Business Insiderは別記事で、2025年のロボティクス/Physical AI投資を26十億ドルと記しており、定義差がある。X上では「a16z分析として2026年Q1が16.3十億ドル」という数字も流れているが、裏付けは取れていない。

時期案件金額・評価額投資家・買い手地域確度
2025 Q3Figure AI Series C10億ドル超、ポストマネー390億ドルParkway Venture Capital主導、Brookfield, NVIDIA, Macquarie, Intel Capital, LG Technology Ventures, Salesforce, T-Mobile Ventures, Qualcomm Ventures等米国probable
2025 Q4Physical Intelligence600百万ドル、評価額56億ドルCapitalG主導、Lux, Thrive, Jeff Bezos, Emergence, Index, T. Rowe Price等米国probable
2025 Q4Flexion50百万ドル Series ADST Global Partners, NVentures, Redalpine, Prosus Ventures, Moonfire等スイスprobable
2026 Q1Skild AI Series C約14億ドル、評価額140億ドル超SoftBank主導、NVentures, Macquarie, Bezos Expeditions, Samsung, LG, Schneider Electric等米国probable
2026 Q1Mind Robotics Series A500百万ドル、評価額20億ドルAccel, Andreessen Horowitz主導、Rivianも関与米国probable
2026 Q2Mind Robotics追加ラウンド400百万ドル、評価額34億ドル、累計10億ドル超Kleiner Perkins主導、Salesforce Ventures, Incharge Capital等米国probable
2026 Q2NEURA Robotics最大14億ドル、評価額約70億ドルとの報道Tether, Qualcomm, Amazon, NVIDIA, Bosch, Schaeffler, European Investment Bank等ドイツprobable
2026 Q2General Intuition Series A320百万ドル、ポストマネー23億ドルKhosla Ventures主導、General Catalyst, Hedosophia, Bezos Expeditions等米国probable
2026 Q3Mowito pre-seed3百万ドルVersion One Ventures主導、All In Capital, Unisol, iSeed等インド系/グローバルconfirmed
2026 Q2MetaによるAssured Robot Intelligence買収金額非公開Meta Platforms米国probable
2026 Q1OusterによるStereoLabs買収35百万ドル現金+Ouster株180万株Ouster米国/欧州probable

(*23)(*24)(*25)(*26)(*27)(*28)(*29)(*30)(*31)(*32)(*33)

2025年後半、資本はFigureやPhysical Intelligenceのような「ロボット基盤モデル」「ヒューマノイド本体」に集中した。2026年に入ると、Skild、Mind Robotics、NEURAのような量産・製造現場・欧州産業基盤に波及している。NEURAのラウンドにはBosch、Schaeffler、European Investment Bankが入っており、これは単なるベンチャー投資ではなく、部品メーカーと政策金融機関が同じキャップテーブルに並ぶ構図である(*28)(*29)。地域別には、米国はモデル企業とメガラウンド、欧州はNEURA/FlexionとEIB・産業企業、日本・韓国は政府主導の基盤整備が目立つ。日本では2026年7月、2040年までに18分野で1,000万台規模のロボット普及を目指すNoetra構想が報じられた。韓国では2025年にK-Humanoid Allianceが立ち上がり、2028年までに共通AIモデルと商用ヒューマノイドを開発する計画が報じられている(いずれも金額の公開は限定的)。

読み方はこうなる。2025年の資本は「賢さ」を買っていた。2026年の資本は「縛る資源へのアクセス」を買い始めている(*34)。モデルの賢さはコピーされうるが、磁石の鉱山、関節の量産ライン、認証を通した実績は簡単にはコピーされない。資本が後者に向かい始めたということは、市場自身が「制約こそが価値の所在だ」と気づき始めた兆候として読める。

Physical AI Funding Rounds

次の分離

磁石はすでに、発明した国から支配する国へ渡った。その移動には44年かかった。アクチュエーター、実演データ、安全認証は、まだその移動の途中にあるか、移動が始まってすらいないかもしれない。

佐川とクロートが1982年に磁石を作ったとき、二人とも、この磁石が44年後に輸出管理の対象品目になるとは考えていなかっただろう。発明と支配が分離するかどうかは、発明した瞬間には分からない。分かるのは、後から振り返ったときだけである。

だとすれば、いま実演データを黙々と記録している作業員の手、いまどこかの研究室で決められているアクチュエーターの規格、いままだ草案すら存在しない安全認証の枠組み――そのどれかは、次にこの分離が起きる資源を、我々が気づかないうちにすでに作り始めているのではないか。

出典

*1 大同特殊鋼「佐川眞人プロフィール」、Masato Sagawa - Wikipedia、IEEE Spectrum、神戸大学ニュースリリース、confirmed

*2 中国レアアース支配に関するIEA/USGS引用を含む整理、probable

*3 2025年4月輸出規制のReuters引用整理、confirmed/probable

*4 MarketWatch(Physical AI部品投資、2026-07)、probable

*5 Unitree価格報道(Live Science, 2026-05-21)、probable

*6 Ouster 2025年Q4報道(Investors.com, 2026-03-03)、probable

*7 Livox/Ousterの低価格・高性能比較を扱う2025年LiDAR論文、probable

*8 DIGIT触覚センサー論文、probable

*9 GelSight Mini論文、probable

*10 Jetson Orin Nano Super報道(The Verge, 2024-12-17)、confirmed/probable

*11 Jetson Thor報道(Barron's/WSJ系, 2025-08)、confirmed/probable

*12 記者による推論(実演データの「採掘」枠組み、外部一次情報源なし)、推測

*13 ヒューマノイド安全性(WSJ, 2026-07)、probable

*14 Cruiseリコール(Axios, 2023-11-08)、confirmed

*15 Cruise/NHTSA調査(AP, 2023-10)、confirmed

*16 Cruise事故分析論文、confirmed

*17 Teslaリコール(Investopedia, 2023-12)、confirmed/probable

*18 Tesla 2026年事故報道(The Guardian, 2026-07-03)、confirmed/probable

*19 Waymoリコール(Business Insider, 2024-02)、confirmed/probable

*20 Waymo事故・リコール整理、confirmed/probable

*21 Zoox整理、probable

*22 Serve Robotics整理、probable

*23 Axios Pro RataのFigure資金調達メモ(2025-09-17)、probable

*24 AxiosのPhysical Intelligence/Flexion記事(2025-11-21)、probable

*25 Skild AIに関するBusiness Wire引用整理、probable

*26 Mind RoboticsのWSJ記事(2026-03-11)、probable

*27 Mind Roboticsの続報WSJ記事(2026-05-13)、probable

*28 NEURA RoboticsのWSJ記事(2026-06)、probable

*29 NEURA RoboticsのFT記事、probable

*30 General IntuitionのAxios記事(2026-06-26)、probable

*31 MowitoのEconomic Times記事(2026-07-07)、confirmed

*32 Meta/ARI買収報道、probable

*33 Ouster/StereoLabs報道、probable

*34 記者による推論(2025年→2026年の資本シフトの解釈)、推測

未確認事項・要フォローアップ

  • a16z由来とされる「2026年Q1ロボティクス/Physical AI資金調達16.3十億ドル」は、今回のWeb検索では一次ソースを確認できなかった。WSJの「2026年最初の2カ月で26.7十億ドル」、BIの「2025年26十億ドル」、WSJの「2025年33.5十億ドル」と定義差があるため、四半期別集計は有料DBなしでは未確定。
  • HIVEの15百万ドルシード、RoboForceの52百万ドル調達は、X上の投稿以外に信頼できる公開ソースを確認できなかったため本文の主要表から除外した。
  • LiDAR、触覚センサー、アクチュエーターの量産ASPは非公開が多い。公開価格は開発キット、完成ロボット、単品通販に偏り、量産BOMの実価格とは乖離しうる。
  • 中国の2025年10月以降のレアアース輸出管理拡大・一部停止・包括ライセンス運用は変化が速い。ロボット用磁石への実際の納期影響は、企業の在庫・契約・用途審査で大きく異なる。
  • ヒューマノイドの重大事故が少ないという観察は、配備台数・公開義務・報道量の少なさに影響される。今後は労災データ、保険請求、ISO/ANSI/RIA標準、倉庫・工場の導入停止事例を継続監視すべきである。
  • 実演データが「採掘」され「重みに変換される」という本稿の枠組みは、記者の推論であり、その速度・規模・労働条件を示す公開の定量データは確認できていない。今後、テレオペレーション労働の契約形態や報酬構造が公開されれば優先的にフォローすべきである。